風葬書架

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『左90度に黒の三角』矢野 龍王

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    左90度に黒の三角 (講談社ノベルス ヤM- 4)
    左90度に黒の三角 (講談社ノベルス ヤM- 4)
    矢野 龍王
    JUGEMテーマ:読書


    毎回怖いもの見たさで読んでいる矢野さんの新刊。
    今回も「あーやっちゃってるよこの人は…」
    といった痛々しさ全開でした。
    むしろ、もういっそ清々しいよ。


    でも今回のタイトルはちょっと惹かれた。
    なんかミステリーっぽくていい。
    (まあ タイトルだけだったのだけれど)



    〜愚痴々続けてもしかたないので内容紹介〜
    主人公は21歳の男性。
    近所のコンビニまで弁当買いに行く途中
    中学の同級生で当時は結構仲が良かった女性に会う。
    しかし女性は彼の事を無視。
    まあ何年もたってるしなぁ とかそんなカンジで
    主人公も自分からは特に声をかけなかった。
    しかし主人公はふとその女性の歩き方がおかしかった事に気が付く。
    …右手と右足が同時に出てる。
    …普通は左右の手足は互い違いにでるものなのに。
    (ここで私は読みながら激しく突っ込みを入れたかった。
    そんな歩き方してたらすぐに変だと気が付くだろう?
    私ならそんな歩き方してる人がいたら他人だったとしても声かけてみちゃうよ。
    なのに後から違和感を覚えてやっと追いかけることにしたって
    なんだよそれっ!!!)

    …で、その後女性に合流。
    よくよく訊ねてみるとどうやら女性は
    身体が勝手に操られている らしい。
    それを必死で止めてあげようとする主人公。
    しかしどういうわけか彼もその勝手に体が動いてしまう
    という現象に感染する。
    (おいっ!!!なんだそりゃっ)

    …で、とある屋敷の玄関前まで勝手に連れてこられて。
    (ちなみにその屋敷は主人公の中学の同級生で
    在学中に無くなった少女の家らしい)
    身体が自由になった彼らは
    「いったいなんだったんだろうねー」というような会話をかわす。
    (っうかスグ逃げろよ!!無理矢理身体動かされて連れてこられた場所に
    一分一秒でも留まってるのはどう考えても危険だからっ!!!)

    で、そんな彼らの足元の地面がパカリと開いて地下空間に落下。
    (どこのビックリ屋敷だよ!!足元の地面が開くってそんな仕掛け
    今どき幼児向けアニメ位でしかお目にかからないよっ!)

    その地下空間は学校の教室くらいの広さがあって
    なんと主人公の中学の同級生が何人も集められている。

    で そこにはでかいスクリーン画面があって
    スクリーンにはその屋敷のバーさんが写っていて
    「孫(彼らの中学の同級生)はお前らにいぢめられて死んだんだー」
    とか言い出す。
    しかもそのバーさんは超能力(?)みたいのを使えるらしく
    わざわざ置いてあった鳥かごの中の鳥を殺してみせる。
    (おいおいおい…どんな演出だよ…)

    で、どんな展開だかもうわけわかならいが
    とにかく彼らは2人一組のペアになって間違えたら殺されるというルールの
    推理ゲームをすることになった。






    ――――――――ネタバレ
    まず「左90度に黒の三角」のネタバレ。
    …巻き戻しボタンです。
    なんかあんまり「ああ!そうだったのかぁ!!」
    とか全然思えないオチでした。

    しかもその推理ゲームだけど
    実際に家の中で起こった事だったらしい。
    つうかバーさんなに考えてんだよ警察呼べよ!!
    地下室にパソコン用意して10人もの男女呼び寄せて
    家の中の写真とか撮ってる場合じゃないじゃん!!!

    そして後から思ったんだが
    あの代々伝わっている特殊能力ってほとんど意味なかったし。
    翡翠の事件だって別にあの能力で殺さなくてもよかったし。

    必死で抵抗してたら浜田が転んで頭打って死んだとか
    その後悔の為に翡翠も自殺とか。
    十人を集めるのだってあんなデカイ屋敷があるくらいなら金あるだろうし
    人を使って誘拐してきちゃえばいいし。


    ああ、でもとにかく最後までココロの中でツッコミまくりながら
    読み終えてしまった。
    こういうのも「オモシロイ本」というのかもしれない。
    作者・矢野龍王 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

    『時限絶命マンション』矢野 龍王

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      時限絶命マンション
      時限絶命マンション
      矢野 龍王

      けっこう貶しておきながらついにすべて読んでしまった矢野龍王。
      「箱の中〜」「極限推理〜」と読んで最後にこの
      「時限絶命マンション」を読みましたがこれが一番酷かった…(結局貶してる/汗)

      いや、だって「箱の〜」も「極限〜」もなんていうかラストで
      「ああ、まあいいんじゃんとりあえずこう落ち着いたんなら」って
      微妙ながらも納得したんですがこの「時限絶命〜」は
      ラストもなにも最後まで救いどころが無い…。
      この人の本すべてに共通するのですがバトロワとかキューブとか
      有名どころのこれまた有名な部分を取り入れていらっしゃるので
      (「パクリだー」とか批判しようってんじゃないんです
      ただ模倣品としてチャチかな…と)
      どうしても有名な方の出来と比べてしまうんですね。


      で、この『時限絶命マンション』の内容。
      主人公は亡き両親から相続したマンションに住んでいる高校生の少年。
      年の離れた兄がたずねて来た日、突然ガスマスクに黒装束の人間が
      催眠ガスをマンション中に撒き散らし住民を眠らせた。
      起きてみると部屋にはパソコンと腹に数字が書かれた悪魔人形、
      首には鉄の輪が嵌められている。
      マンションエントランスに住人が集まると管理人室から声がする。
      管理人室には立ち上げられたパソコンがありそのスピーカーから声が。
      で、そのパソコンで状況説明。

      ・首輪には爆弾が付いている。
      ・マンションを出るとかマンションの外の人間に連絡をとると爆発する。
      ・部屋にある人形の腹の数字は時間を表している。
      ・「6」と書かれた人形を今から六時間後に部屋に所持していた
       部屋の住人は首輪が爆発する。
      ・数字は「6」「12」「18」「24」「30」「36」「42」「48」がある。
      ・48時間後にこのゲームは終わる。

      と、まあこんなカンジ。
      マンションには一人暮らしの人間も老夫婦も母子家庭もあり
      その人間達がまた無情にがんがん死んでいく。



      ――――――――ネタバレ

      え、結局主人公も死ぬんじゃん?!
      てかマンションごと取り替えるとかってすごい手間かけてますね
      警察役とか戦車とか通行人とかもういくら金かけてるって話ですよね。
      しかも目的はあのマンションを壊すんだか調べるんだかする事であり
      そのためにあんな面倒なことを?!
      いくら最初の方で黒幕ボスがゲーム好きなのvとか言って伏線はってあるからって
      あんなパソコンを各部屋に一台支給したり部屋の内装をそのまま移したり
      非現実すぎてちょっとついていけない…。
      まだ気付いたら全然しらない場所に!な『極限〜』の方が感情移入できた。

      つくりごとの小説に勧善懲悪を望むわけではないけれど
      せめて犯人役にはなんらかの形で制裁しておいてほしい。
      あ、でもそういえば矢野さんのお話ではいつも悪役がのうのうとしている。
      子供時代はヒーローよりショッカーとか大魔王とか
      悪役を応援していたくちなのだろうか…。

      作者・矢野龍王 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

      『極限推理コロシアム』矢野 龍王

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        極限推理コロシアム
        極限推理コロシアム
        矢野 龍王


        先日書いた『箱の中の〜』矢野さんのメフェスト賞受賞デビュー作。
        なんか怖いもの見たさで図書館から借りてきた。

        ――――――――内容
        目覚めたら知らない部屋にいた(ありがちですね)。
        自分の他にもやはり同じ状態らしい人間が6人。
        八角星型の建物には同じ形の部屋が8つ。
        一人一人の個室+パソコンのある部屋。
        建物の外には出られないがのぞき穴から外を見ると南国の樹海っぽいかんじ。
        建物の真ん中は少しスペースがあり、なぜかアルマジロの銅像がたっている。

        わかがわからないでいるとパソコン起動。
        みんなで集まって見ていると7人を集めたらしい人物の声がする。

        「ようこそ諸君(うわうわ ありがち/笑)
         ここは「夏の館」
         今から推理ゲームをしてもらう。犯人役も被害者役も君達の中からでる。
         犯人を見つけてパソコンに入力してもらう。
         犯人を見つける前に殺されたら負け。
         犯人を間違えたら負け。
         
         また君達とほぼ同じ状況下にいる7人(こちらは「冬の館」)より先に
         犯人を見つけなければ負け。」


        「おもしろいな」と思えたのはこのまったく同じ状況下にある
        いわば双子のような『冬の館』で行われる殺人事件の犯人も
        離れた場所である主人公達『夏の館』の人間が推理するという点。
        通信手段がパソコンの専用回線(画像もあり)
        でも2つの館は同じ被害者同士でありながらライバルでもあるのだ。
        だからもうすごい騙し合い合戦。

        誰も信じられないーなドロドロ。

        ちなみにこの小説ドラマ化してたらしい。
        アルマジロが見てみたかったなぁ。






        ――――――――ネタバレ

        早めに死ぬだろうなコイツっていうのがわかりやすい。
        まあ すぐ死ぬ人間は設定や人間像をつくりこんだりしないのだろうな。
        でもわかりやすすぎ。
        会社員と元会社員は真っ先にに死にますがこの2人死んでしまっても
        生前何か喋っていたのか記憶ない。
        まあこのメンバーなら警官や大道芸人が職業的にも個性的だから最後の方まで
        残すだろうなぁと目星がつく。

        あとこういうお話って「自分だったらどうする?」 と考えますよね
        で 思ったんですが私だったら突然つれてこられた場所、
        しかもいつ殺人鬼が襲ってくるともしれない部屋に
        寝なければいけないのだったら主人公のような行動はしない。
        だって主催者側である殺人鬼が部屋の合鍵とか抜け道とか知ってて当然なんだから
        部屋に鍵かけたくらいで安心して眠れるはずがない。
        夜中に部屋で殺されるのは目に見えてるじゃないですか!

        とりあえず端から端まで壁を調べて当然天井も調べますよ。
        (乱歩の「天井裏の散歩者」を読んだ後だったら特に)
        それに普通にベットに寝るか?
        まずバリケード、足元に紐はるとかトイレで寝るもしくはベットに下で寝ます。
        武器も探すと思う。なかったら棒でもなんでもかならず携帯。
        いつもこういう小説ないし映画を見てて思うのはどうしてもっと
        自衛に力をいれようとしないのか?!みたいな。
        もちろん「だって小説・ドラマだから」ってのは百も承知だけど
        リアリティーを追求してほしい。


        話がそれましたがオチである
        「犯人は冬の館に2人いた」はわからなかった、驚いた。
        でも「館が繋がっている」はなんとなく感じた。
        「実はすぐ近くにあった」とか「螺旋階段・曲がりくねった道で錯覚」などは
        推理小説の常套手段ですしね。
        でも犯人役が身近にいなかったのであんまり「へえ!そうだったのか」という
        爽快感はなかった。

        すごく面白いわけじゃないのになんか気になるお話しを書かれるなあ。
        この本も半日でいっきに読んだし。
        不思議な魅力…
        作者・矢野龍王 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

        『箱の中の天国と地獄』矢野 龍王

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          箱の中の天国と地獄
          箱の中の天国と地獄
          矢野 龍王


          一口で言えば『極限脱出ゲーム』。
          つまり映画キューブと同じ。

          ただちょっと設定がこりすぎていて好き嫌いはあるかも。

          主人公の少女「真夏」はとある施設で妹の「真冬」と共に外界に出ることなく育った。
          (テレビや雑誌などで外の情報はあるが施設を一歩も出たことが無い)
          両親は不明、学校にももちろん行ってない(家庭教師がついている)
          そのことを特に疑問にも思わず不満も覚えず過ごしていたある日
          毎朝運ばれてくる朝食がとどかない。
          疑問に思っていると突然般若の面をつけた男が現われて2人を襲う。
          気づけば見慣れぬ場所にいて…






          ――ネタバレ

          とりあえず最後までいっき読みしたので面白くないかったわけではない。
          (というか私はこの手の話「バトロア」とか怖い話系は読みはじめたら
          最後まで読まないと怖くて眠れない)
          ただ最後まで読んでみてすっきりしない点がいくつか。

          ・般若が潜んでいる場所があまりにあからさま。第三章の般若の独白で既に
           どこにいるのかわかってしまう。
           だったら「このスーツケースについている時計が〜」と言って
           必ず持って行かせるようにしむけてもよかったのでは?
           そして最後の時にスーツケースをちゃんと持って外に出てしまったら
           般若はどうするつもりだったのか?鍵は中からしかあかないようだがそれにしても
           そのまま警察なりなんなりに引き渡されたらこじあけられてしまうのでは?
           
          ・それと漢字が妙に目に付いた。「赴く」とか「抓んだ」「碌に」とか
           読めるけどひらがなの方がすんなり読めるんでは?などと。

          ・弁天の能力がさほど生かされてなかったように思う。
           直感、超能力があるのなら少なくても爆弾の箱を見破るくらいはしても
           良かったのでは?それが般若が近くにいるっていうことを暗に言うだけだとは。

          ・あと狂犬はどうなった?
          ・真夏がずっと噛んでいたガムは全然話には関係ないのか?
           何かの伏線かと思っていたのに… 





          矢野さんの本は初めて読んだのですがアマゾンレビューを見るかぎり
          同じような雰囲気の本を書かれている様子。
          「おいおいちょっとまてよ」と思うところが沢山あったのですが
          なんか妙にクセになるかもしれない。


          作者・矢野龍王 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)
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